「なんで私ばっかり動いているの?」 「いや、俺だってやってるじゃん」
そんな、出口のない押し問答を繰り返していた僕たち夫婦。
お互いに不満が溜まり、
せっかくの同棲生活に小さな亀裂が入り始めていました。
僕は社会人、妻は大学生です。
正直、家にいられる時間の違いから「しょうがない」、と甘えていました。
そこで私たちが決行したのが、家事の徹底的な**見える化**です。
全ての家事を1分単位でリスト化します。
グラフで可視化したその日から、わが家の無駄な喧嘩は着実に減っていきました。
1. 不満の原因とも言える「名もなき家事」の量
これは、ひと通り話し合ってリストアップした家事一覧です。

こうして書き出したタスクは30項目以上。単に「掃除」と一括りにせず、
掃除機がけ、床拭き、風呂掃除と細分化したことで、
**「何がどれだけ大変か」**の共通認識が持てるようになりました。
一緒に話し合って作っている中で
「こんなことやってくれてたの?」ということや、
「この時間短縮できないかな?」と、
今での僕たちになかった会話が見られるようになりました。
2.家事の不満は数字が解消してくれる
次に、これらの所要時間を集計し、夫婦の負担割合をグラフにしました。

- 合計時間: 547分(1回あたりのサイクル合計)
- 妻(黄色): 457分(65.4%)
- 夫(青): 242分(34.6%)
正直、愕然としました。僕は「自分なりに頑張っている」つもりでしたが、
数字で見れば妻の半分しか動けていなかったのです。
特にペットのうさぎやハムスターのケア、
細かい清掃タスクの多くが妻の肩に乗っている現実に、ぐうの音も出ませんでした。
3. 奥さんの反応:「やっと分かってもらえた」
このグラフを妻に見せた時、彼女は怒るどころか、
少しだけホッとしたような顔でこう言いました。
「私がイライラしていたのは、家事の量そのものより、
**『この大変さをあなたに分かってもらえていない』**
という孤独感だったんだと思う」
彼女にとって、457分という数字は、
単なる労働時間ではなく**「毎日家族のために費やしている愛情の証明」**だったのです。
これを可視化したことで、「いつもやってくれてありがとう」という言葉が、
これまで以上に重みを持って伝えられるようになりました。
4. 「喧嘩」が「チームの会議」に変わった

リスト化してから、私たちの会話は変わりました。
- 以前: 「もっと掃除してよ!」(感情のぶつけ合い)
- 現在: 「今週は忙しいから、この『15分の玄関掃除』を来週に回してもいいかな?」「それ、時間あるからやっとくよ」
547分というタスクを、2人でどう配分するか。
そんなチームのような感覚で家事に向き合えるようになったのです。
まとめ

「家事分担」という、正解のない問いに対するわが家の答えは、
**「徹底的な可視化」**にありました。
「なんとなく分担」が、いつか「不満」に変わる前に。
一度、全ての家事を書き出してみてください。
数字は冷たく感じるかもしれませんが、
それはお互いを思いやり、尊重し合うための、最も温かい「共通言語」になるはずです。


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